ホスト大学で教えること、勉強すること

ポートランド州立大学で日本語を教えながら、修士課程で日本の伝統劇を学んでいる西山と申します。

２回目の投稿です！前回に引き続き、質問に答える形式で書きます！

---

Q. What were the most memorable experiences?

　日本文学や日本語教育の先生方がとても面白く、親切です。

　あと、舞台芸術の研究を志しながら、元々私自身がステージに立つつもりは全くなかったのですが、アドバイザーが舞台演劇の教授で日本の伝統舞台芸術を毎年公演を行っており、半ば強制的に、狂言に出ることになりました。

　演劇って大変。頭に欠陥があるのではないかと思うほど、セリフが覚えられなくて。(古語だからというのもあると思いますという言い訳) 立ち回りの練習も何も、とにかくセリフが入っていないと何も練習できないので学校の近くの公園で、ずっと一人で声を出して練習。犬の散歩中の綺麗な女性に不審な目で見られたりしてました。公演直前は、同じ演目に出る二人の留学生と猛特訓。

　役者は舞台の上で拍手されて人気者になれていいね、とか前までは思っていましたが、ちょっとこれは大変すぎです。尊敬します。

Q. What were the challenges you had? How did you overcome those challenges?　

　日本語の２年生を教えるのが結構大変で手こずっています。

　PSUでは教科書としてJSL(Japanese: The Spoken Language)を使用しているのですが、教科書中のモデルの会話が長いのと文法項目が複雑で。自分で試行錯誤するなり、周りに助言をいただきながら、亀のように進歩中です。

　あと、最近、自分の英語の不正確さに自信を喪失しています。

　修士課程の学生としては、ライティングとプレゼンテーション以外はさほど問題はないのですが、教える方で英語の実力不足感がひどいので、改善する必要があります。最近書き始めた修士論文の英語も、「君のこのパラグラフは英語じゃないね」(ヒドイ)とか言われながら指導教官にビシバシ指導して頂いています。皆さんはこうならないために、英語はしっかり勉強してくださいね。

Q. What did you like about teaching at your host university?

　PSUではかなり忠実にPCAで教えているので、レッスンプランの準備が大変ですが、全体的には楽しく出来ているかなと思います。所属長の皆さんが明確にカリキュラムを組んで下さっているので、その日の教授項目に集中して教えることが出来ています。

上手く教えることが出来た授業の後はとても気分がいいですね。 

Q. What did you like about studying at your host university?

　指導教官が熱心なことと、クラスが面白いことです。

　授業で特に興味深かったのは、文芸批評理論(ジェンダー批評とかそういうもの)、日本文学の文芸批評理論、日本語の言語学のクラスです。文芸批評理論のクラスでは、研究する際の分析の観点を学びます。論文を読む際に、執筆者がどういったスタンスで論文を書いているのかを理解するための基礎のクラスです。また、日本語の言語学は、日本語教育の所属長が教えるクラスでしたが、研究を楽しみながらやっていることが分かる授業で、先生のモデルを見れたことが私にとっては貴重な体験でした。(もちろん大変でしょうが)

　あ、あと、ポートランドは、ビールがめっちゃ美味しいです。マイクロブルワリーがたくさんあって、クラフトビールが本当に数え切れない、文字通り試しきれないほどあります。素晴らしいビール文化ですね。毎日飲み歩きたいくらいです。たまに飲み歩いてますが、、、あまり飲めない体質なのが惜しまれます。

　もう一つ！ポートランドはそこそこ大きな都市なのですが、釣りが素晴らしいんですよ。川でブラックバスやマスが釣れます。あと季節によってはキングサーモンも釣れます。先日もALLEXの同期がポートランドに遊びに来た時に、チョウザメを釣りに行きました。州の法律でチョウザメは持って帰れないので、キャッチアンドリリース(釣った後逃がす)なのです。入れ食いで釣れすぎて、後で腕や背中が筋肉痛になりましたが、楽しかったですね。 

　ビールに、釣りに、なんだか遊んでばっかりいるようですが、学校も日本語のクラスもあるので、そうでもなくて。(当たり前) せっかくオレゴンにいるし、本当はもっと釣りに行きたいのですが。。。