森 光平

「”アメリカで修士号を取りたい。けど金銭的に余裕がない。” そんな時に出会ったのがこのALLEX奨学金でした。当初の私の目的は、アメリカの大学院で音楽療法という修士号の取得。面接でもその旨を伝えたところ、”専門的な分野になると音楽に関するバックグラウンドがないと合格は難しいかもしれない。”と面接官の方が伝えてくれました。しかし、そこで終わりではなくTeaching associate programではなくTeaching Fellow programに応募して、1年間音楽に関する授業を受講しバックグラウンドを作るのはどうかというアドバイスを頂きました。当時は仕事をしていた為、仕事を辞めてこのプログラムに参加するかは本当に迷いました。ただ、ALLEXから頂ける機会を逃すと大学院に合格する可能性もほぼないと判断し、思い切って仕事を辞めTeaching Fellow生として合格する事が出来ました。 プログラムが終わろうとしている今、私の選択は間違ってなかったと胸を張って言えます。派遣大学に行く前の研修では、ALLEX生と共に日本語教授方について学び、実りのある研修期間となりました。奨学金合格者の方々は大学を卒業したばかりの方、私のように仕事を辞め参加してきた方と様々でしたが、ハードな研修を共に乗り越え、派遣後もお互いの近況を報告し合える素敵な仲間がたくさん出来ました。派遣後の生活では、日本語教師として日々授業に励む一方、音楽に関する授業を受講する忙しい日々が続きましたが、音楽学部の教授から素晴らしい推薦状も頂き、希望通り奨学金付きで大学院に合格する事が出来ました。日本で会社員として働いていた頃は、型にはまった生活をする事に慣れ、挑戦することに躊躇していました。しかし、ALLEXから頂いたチャンスで自分の今後のキャリアと向き合い、道を切り開くことが出来ました。 日本語教師と生徒との両立は決して簡単な事ではありません。しかし、強い信念と目的があれば必ず達成できると思います。私自身、日本語教師としても全力で取り組み、生徒たちに言語だけではなく、日本の文化、習慣等も教える事が出来ました。もしこの奨学金に応募をするのを迷っていたら是非一歩踏み出す事をお勧めします。ALLEXのスタッフの皆様は、応募者のプランについて親身になって相談に乗ってくれます。是非、自分の目標、夢を実現させてください。」

森光平 (’17-18)

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