滝澤 くみこ
「日本語教育に携わる中で、ALLEXの存在は昔から知っていましたが、まさか自分が実際に合格して、大学院生になるとは、5年前の私は考えてもみませんでした。大学卒業後、日本語教師として働く中で、一生日本語で食べていくなら、最低でも修士号は取得せねばと思っていました。日本の大学院に進学することも考えましたが、大学で教えながら大学院に通えること、将来、英語圏の大学で教えたいことを考えたとき、ALLEXが私の夢を叶えるのに一番近いと思い、応募を決意しました。金銭面を工面するのに時間がかかってしまい、20代最後の年で、ALLEXに合格、大学院入学を果たしました。いざ、ALLEXのサマープログラムが始まると、同じ世代のALLEX生が数多くいて、励まされました。また、新卒や若いALLEX生とも仲良くなり、一緒に切磋琢磨し、まさに、生涯の仲間を作ることができました。 私が派遣された大学は、日本語専攻の学生も多く、1クラス25人と、大きいクラスもあります。この大学で、わたしは1年生から4年生まで、様々なクラスを担当しました。この大学に派遣させていただいて、本当によかったことは、希望していた通り日本語教育を思う存分学べたこと、日本が大好きな学生に会えたこと、それから、素晴らしい教授と同僚に出会えたことです。もちろん、ティーチングと学業の両立は大変なときもありましたが、優しい同僚と先生がサポートしてくださったおかげで、自分の限界まで頑張るということを学びました。将来は、更に深く日本語教育を研究するために、博士課程に進学しようと思っています。ALLEXに応募していなかったら、博士課程に進学するなんて考えてもみなかったでしょう。このように、自分を信じて夢に突き進んでいけるのも、この2年間のALLEX生活で強くなれたからだと思います。今これを読んでいる皆さんも、いろいろな悩みや不安があると思いますが、自分の可能性を信じて、夢に向かってください。ALLEXはきっとみなさんの夢を叶えるお手伝いをしてくれますよ!」
滝澤くみこ (’15-17)